こんにちは!金沢の予備校、GREAT GRITです!
今回は、日本を代表する国立大学の一つ、東北大学の英作文の出題形式について、これまでの傾向から今年の対策まで、詳しく解説していきたいと思います。

東北大学の自由英作文 (2012年度〜2025 年度)

2025年度
オーバーツーリズム対策(意見+2 つの理由)
【社会問題・環境】/60〜80 語

2024年度
日本語学習推進の重要性について、賛否(意見+2 つの理由)
【文化・教育・価値観】/約80 語

2023年度
3 種のアルバイトから一つ選択(3 つの理由)
【学生生活】/少なくとも80 語

2022年度
3 種の住居から一つ選択(3 つの理由)
【学生生活】/少なくとも80 語

2021年度
3 種のパソコンから一つ選択(資料・個人的経験に基づき 3 つの理由)
【学生生活】/80〜100 語

2020年度
クラブ活動の参加(賛否+理由 3 つ)
【学生生活】/50〜70 語

2019年度
コミュニケーション技術は人間を孤立させたか(意見+2 つの理由)
【社会・対人関係】/80〜100 語

2018年度
本文以外で世の中を大きく変えた過去の発明について説明
【技術・社会】/60〜80 語

2017年度
学校の制服は高校生にとって得策か否か(意見+理由)
【教育・価値観】/50〜60 語

2016年度
スマートフォンは時間を節約するか浪費するか(意見+2 つの理由)
【技術・生活習慣】/60〜80 語

2015年度
国内の空の旅(飛行機)の利用について(意見+理由)
【社会・環境】/40〜50 語

2014年度
会話文中の特定の表現が何を伝えようとしているか(説明)
【言語表現】/40〜50 語

2013年度
メコン川ダム建設の是非について、推進派と反対派の意見を述べる
【社会問題・環境】/60〜70 語

2012年度
図書館のアドバイスに賛成か反対か(理由)
【学術・情報源】/60 語

傾向の分析 (2012 年度〜2025 年度)

1. 資料に基づく選択・論述型 (2021〜2023 年度)

2021 年から 2023 年にかけては、複数の選択肢(パソコン、住居、アルバイト)とそれらの特徴を比較した表を根拠として、少なくとも 3 つの理由を述べる形式が出題されました。

2. 会話文に基づく意見論述型 (2015 年以前、および 2024 年以降)

近年(2024, 2025 年度)は 2015 年以前に見られた形式に回帰しており、会話で提示されたテーマ(オーバーツーリズム、日本語学習)に対して賛否の立場を明確にし、2 つの理由を述べる形式となっています

3. 要約・言い換え型 (2013, 2014 年度)

メコン川のダム建設議論のように、自身の意見ではなく、提示された論点や主張を客観的に要約し説明する形式も過去には見られました。な視点も加味した形で問われています。

数年単位で出題形式が切り替わる

形式のサイクルは約 3 年(資料分析型)や約 6 年(意見論述型)と一定ではありませんが、傾向として数年単位で主要な出題形式が切り替わっています。特に 2024 年以降の回帰は、論述テーマを柔軟に変えつつ、資料分析を伴わない簡潔な意見陳述(理由 2 つ)を重視する方向性を示唆している可能性があります。

テーマの傾向 (2012 年度〜2025 年度)

テーマは、大きく「学生生活」と「社会課題・技術」に二分されます。

1. 学生生活における論理的選択

大学生が直面する現実的な問題、特にメリットとデメリットが混在する選択(住居、アルバイト、クラブ活動)を扱ったテーマが頻繁に出題されています。

2. 現代社会の技術と価値観

スマートフォン(2016 年)やコミュニケーション技術(2019 年)、オーバーツーリズム(2025年)など、現代社会が抱える問題や、技術の進展がもたらす功罪について、賛否を論じるテーマが定期的です。

今後の予想・アドバイス

新しい傾向と従来の傾向を踏まえ、今後の出題は以下のようになると予想されます。

語数制限の調整

2022〜2024 年度の「少なくとも 80 語」または「約 80 語」に対し、2025 年度は「60~80語」と、柔軟な幅が示されました。これは、設問内容に応じて記述の分量が調整されていることを示唆しています。

純粋な意見論述型への回帰

2021〜2023 年度に見られた具体的な資料に基づく選択・理由説明形式から、2024 年度の日本語
学習推進と同様に、会話文の内容(オーバーツーリズムの是非)を受けて賛否を論じる形式に移行し
ています。この形式では、「2 つの理由」を明確に述べる要求が共通しています。

テーマの継続性

現代社会が直面する大きな課題(例:オーバーツーリズム)がテーマとなっており、これは、AI(2022 年)、キャッシュレス(2020 年)といった、社会・技術に関するテーマが継続している傾向に一致します。

まとめ 〜東北大が求める論述能力〜

東北大学の英作文で最も重要なのは、論理的思考力資料活用能力です。

⚫︎ 根拠の明確化: 意見や選択の理由を 2 つ、または 3 つ明確に挙げることが必須です。
⚫︎ 具体性の付加: 2021〜2023 年の資料に基づく形式では、「少なくとも一つの個人的な詳細(personal detail)」を添えることが指示されており、抽象的な理由ではなく、自己の状況やニーズに基づいた説得力が求められます。